20090517

ヤンキー進化論

私が高校を卒業するくらいの頃、以下のようなことを考えていた。

西洋での不良少年のファッション、あるいは、不良少年のモデル(ジェームス・ディーンとか)というのは日本において多くの人たちに受け入れられているのであるが、日本における「不良少年の典型=ヤンキー」は、日本においては一部の人たちを除けばむしろ嫌われる存在だ。この非対称性は不公平であるから、日本の不良少年のファッション、あるいは、キャラクターというものも西洋のそれと同列に扱われるべきで、もっと社会において受容されるべきだ。

これをその当時友人に話したところ即座に否定された。けど、この本

難波功士 (著) 「ヤンキー進化論 」光文社新書, 2009年.

は、まあ私の考えを代弁してくれているのではないだろうか。

本書の多くの部分で「ヤンキーとは何か」という問いに答えようとしている。一見自明に思えるこの問いも本書を読んでいくと実に奥深い問いであるということが分かる。たとえば、筆者のいう「広義のヤンキー」(的なもの)には、おニャン子クラブとか浜崎あゆみなんかも含まれてしまうのだ。そうなると日本人のほとんどが広義のヤンキーであって、逆にヤンキー的でないものを探す方が難しくなってしまう。

著者は「アームチェアな手法」で本書を書き上げたようであるが、いくらなんでも他の文献の引用が異常に多い。まあ、それはそれで読んでて面白い部分もあったが、読みにくい部分も多かった。著者の主張したいことも、途中でわかりにくくなってしまった部分もあった。

この本には記述がなかったのであるが、キティーちゃんサンダルにスェットの上下っていうスタイルもヤンキー的なファッションを静岡県西部地方でよく見かけるのであるが、あれってどういう系統のものかを知りたかった。。

ところで「進化論」へのリンクを張ろうとしてアマゾンで検索していたら、なんと進化論よりちょっと前に以下のような本も出ていた。

五十嵐 太郎 (著) 「ヤンキー文化論序説」河出書房新社, 2009年.

しかも、こっちの文化論序説の方が進化論より評価がたかいぞ。

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